福島県回復期リハビリテーション病棟連絡協議会

協議会について

About us

福島県回復期リハビリテーション病棟連絡協議会とは

福島県回復期リハビリテーション病棟連絡協議会では
会員による学術発表会や各専門分野での第一人者を招聘した講演会の開催を通じて
会員相互の意見交換・技術交流・専門的な学習により
回復期リハビリテーション病棟での治療成績の向上を目指しています。
また、各種研究会・勉強会の開催および周知に携わり
会員一人々々のスキルアップに繋げています。
さらに、ホームページを通して連絡協議会の活動内容等について
県民の皆様に広く周知していく所存です。

参加病院

福島県内で回復期リハビリテーション病棟を有する以下の病院が
「福島県回復期リハビリテーション病棟連絡協議会」に参加しています。

県北地区
・あづま脳神経外科病院・大原医療センター・北福島医療センター・しのぶ病院
・南東北福島病院・わたり病院
県中地区
・太田熱海病院・寿泉堂香久山病院・南東北第二病院・三春町立三春病院
県南地区
・会田病院・池田記念病院・南東北春日リハビリテーション病院
いわき地区
・かしま病院・松尾病院・松村総合病院
会津地区
・会津中央病院・竹田綜合病院

設立の意義

高齢化社会を迎えた現代においては、高齢になっても自立した生活を継続し、住み慣れた地域で暮らすことを目的に、自助(自分自身のガンバリ) 、互助(家族・地域の手助け) 、共助(社会保険)、公助(福祉)が重要とされています。しかし、病気になって障害を負うと以前の様に戻るためには大変困難な場合があります。その障害からの回復を目指すのがリハビリテーションであり、安心した生活を送るための助けになります。リハビリテーションは急性期病院での急性期リハビリテーションから在宅リハビリテーションまで継続されますが、最も集中的に長期間行われるのが回復期リハビリテーションであり、担っているのが回復期リハビリテーション病棟です。福島県回復期リハビリテーション病棟連絡協議会は、回復期リハビリテーション病棟における日常業務に関する発表会や講演会などでの意見交換・技術交流を通して、会員の回復期リハビリテーション病棟における治療成績および技術の質的向上を目指し、福島県の医療に貢献することを目的としています。

設立の経緯

福島県 回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の根本は平成29年5月26日に太田熱海病院・寿泉堂香久山病院・南東北第二病院・三春病院が参加して設立された県中 回復期リハビリ病棟4病院連絡協議会です。この時、筆頭代表者に就任していただいたのが故 松本秀一先生(南東北第二病院院長)でした。松本秀一先生には連絡協議会の旗揚げから色々とお骨折りをいただきました。 その後、平成30年4月1日に会田病院・池田記念病院・南東北春日リハビリテーション病院に参加いただき、福島県県中県南回復期リハビリテーション病棟連絡協議会に発展しました。さらに、平成31年4月1日にあづま脳神経外科病院・大原医療センター・北福島医療センター・しのぶ病院・南東北福島病院・わたり病院・竹田綜合病院、令和4年6月1日に会津中央病院にも参加していただき、福島県内の回復期リハビリテーション病棟を有する全ての病院から成る本会が生まれました。

会長就任のご挨拶

みなさま、こんにちは。この度、会長の任を仰せつかりました渡邊亜貴子と申します。至らないことが多いと存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

リハビリテーション医療の特徴は、診療の対象を『生活』としている所にあると思っています。各診療科が臓器やその機能を対象としているのに対し、次元が異なっているのです。失った機能の回復も目指しつつ、残された機能と眠っていた機能の賦活を通して新しい運動方法の学習を促し、生活の再建を支援します。「治らなくても良くする」という言葉がある通り、ADL(日常生活動作)が自立する、外出できる、運転できる、復職できるなど、患者さんが今より良い状態になるために一緒に取り組むのが私達回復期病棟スタッフの役割です。

さらに、回復期病棟のない病院のリハビリテーションと、回復期病棟で行うリハビリテーションも大きく異なります。セラピストが担当する最大3時間の訓練に加え、それ以外の21時間あまりをリハビリテーション看護およびリハビリテーション介護のスタッフが関わり、自立を支援します。医療相談員、栄養士、薬剤師も加わり、同じ「方針」のもと、連携しながらそれぞれの役割を果たします。その「方針」を示すのがリハビリテーション医の役割です。患者さんの病前・受傷前の身体機能および既往歴、今回の障害、その原因および病態の理解、リハビリ阻害因子はないか、どこまでの回復が見込めるのか、周囲の支援状況はどうなっているか、などの情報を総合してリハビリテーション医が診療を「指揮」します。方針は、柔軟に変更していかなければならないことも多いので「指揮」という言葉がしっくりきます。

本人・家族への『生活』に対する教育・指導も回復期病棟の役割です。環境の整え方(介護保険の手続きの支援、介護指導、住宅改修)、再発予防のための習慣の改善指導(栄養指導、服薬指導)などを行います。そして、患者さんの個性・特技・これまでの職歴などを理解しながら今後の社会参加について支援していきます。最終的には患者さん自身が『人生』を見つめなおし、患者さんをとりまく周囲の方々も人生を再構築していく期間となります。

リハビリテーションは「障害を受けたからこそ得られた、新たな人生」がテーマの1つであろうと思っています。私自身、障害を受けたら失望すると思いますし、その思いにまで到達できるかどうか自信はありません。しかし、リハビリテーションも人生も、このテーマを追求していくことを目標にしたいと思っています。

事務局からのご挨拶

寿泉堂香久山病院  佐藤 正憲

いつも明るく誠実に、患者様を中心に考えたリハビリテーションを心がけます。
患者様を中心に、5枚の花びら(部門・誓い)にてお守りいたします。