寿泉堂綜合病院

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2020.8.27

旧・寿泉堂綜合病院敷地における再開発計画について

 8月25日付の各新聞紙上に、旧寿泉堂綜合病院敷地に20階建ての複合ビルを建設する計画が進行中であるという記事が掲載されました。

 同地区における再開発事業は、2011年に現・寿泉堂綜合病院と分譲マンション(シティタワー郡山)が入る複合ビルの「郡山駅前一丁目第一地区市街地再開発事業」が完了した後、個人施行による「郡山駅前一丁目第二地区市街地再開発事業」として直ちに実行される予定でした。しかし、リーマンショックと東日本大震災・原発事故が相次いで発生した影響により従前のデベロッパー(開発業者)が事業撤退したため、止むなく事業休止となっていました。

 その後2018年に野村不動産株式会社(本社・東京都新宿区)から新たなデベロッパーとして事業参画する意向が示されたため、当法人(公益財団法人湯浅報恩会)と同社、個人地権者1名との間で事業再開へ向けて協議を重ねてきました。そしてこの度、計画の基本部分について3者が合意に達したことから、「郡山駅前一丁目第二地区市街地再開発事業 事業協力に関する協定書」を締結しました。8月24日、野村不動産がこのことを同社ホームページで公表し、新聞報道に至ったものです(野村不動産のプレスリリースは以下よりご覧ください)。

https://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2020082401729.pdf

 建設される複合ビルの中心は野村不動産が分譲するタワーマンション(150戸を予定)となりますが、公益財団法人湯浅報恩会では、同ビルの2・3階に、現在、郡山駅前大通りに面した寿泉堂クリニック内で開設運営している「健診センター」を全移設し、予防医学対応機能の質的・量的充実を図ることを計画しています。同健診センターは中心市街地に位置する健診施設として多くの市民の皆さま、企業等からご利用いただいていますが、オフィスビルを改造した施設でスペースも手狭であるため、健康意識の高まりを背景に増え続ける地域からの要望に十分に応えることができていませんでした。新たに整備する健診センターでは、依然拡大の続く新型コロナウイルスも含め感染対策をさらに徹底するとともに、アメニティの大幅な向上も実施する予定です。寿泉堂綜合病院とより近接することで、両施設の一体的運用が可能となり、利便性も大きく向上します。また、ビルの一部は、災害発生時の一時避難施設として開放できるようにすることも検討しています。

 上記の通り「郡山駅前一丁目第二地区市街地再開発事業」は再始動されました。今後は同敷地の土壌調査や新・健診センターの詳細設計を進めていく一方で、全体工事費の圧縮、補助金交付を受けるための国・県・市との協議等に取り組んでいくことになりますが、わが国の経済情勢が逼迫し、医療を取り巻く環境も厳しさを増す中では不透明な要素が少なくなく、事業遂行までには幾多の困難も予想されます。

 それでも私たち湯浅報恩会は、130年余にわたり郡山駅前で医業を継続してきた誇りと責任をもって、本再開発計画の早期実現に全力で取り組み、安心して暮らせるまちづくり、郡山市中心市街地の活性化のため少しでもお役に立てるよう努力してまいる所存です。

 地域の皆さま並びに関係各位のご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

(公益財団法人湯浅報恩会 理事長 湯浅 大郎)