寿泉堂綜合病院

救急告示病院 地域医療支援病院 基幹型臨床研修病院
日本医療機能評価機構認定病院

法人のご案内

病院長ご挨拶

2023年4月 病院長ご挨拶

 郡山でも桜が美しい季節となりました。
 約3年前から始まったコロナ禍も、ようやく落ち着く気配をみせ、3月13日からはマスク着用制限の緩和、5月8日からは感染法上2類相当から5類への位置付け変更が実施されます。テレビでは東京のお花見や野球・サッカー観戦などに多くの人が繰り出す映像が流れ、郡山でも夜の街の人通りが多くなってきたように感じます。ただ毎日の統計では新規患者数は下げ止まっており、人々の活動がコロナ前に戻るにはもう少し時間がかかるかもしれません。
 コロナ禍によって人々の受療行動が変化し患者数は減少しましたが、マスク着用・手洗い励行によってインフルエンザ等の流行やコロナ以外の感染症は明らかに減りました。またZoom等を用いての学会へのWEB参加やWEB面談の機会が増え、遠隔診療も身近になりました。コロナ禍で失ったものも多々ありますが、コロナ禍で得たものも少なくないかもしれません。当院でも今後の新規患者数を注視しながら、少しずつ面会禁止や画一的なスクリーニング検査を緩和していきたいと考えています。
  さて、国内を熱狂の渦に巻き込んだWorld Baseball Classic(WBC)は日本代表の優勝という最高の結果となり幕を閉じました。決勝戦の最終回に、大谷が同僚でありメジャーリーグ屈指の打者であるMike Troutを三振に切って雄叫びを上げ、グローブと帽子を投げた姿は歴史に残る映像となるでしょう。大谷をはじめ日本球界を代表する選手達の活躍は見事でしたが、栗山監督の采配と選手を信じる姿も素晴らしいものがありました。また今回の日本代表は笑顔が多かったように思いました。適度な緊張と適度なリラックスの大切さ、言葉、言霊(ことだま)の重みも感じました。決勝前のミーティングで「憧れるのをやめましょう。・・・今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」という大谷の言葉が決勝戦前のチームを落ち着かせ、奮い立たせたと言っても過言ではありません。
 私が院長に就任した際の挨拶文にはAncora imparo(『私は今でも学んでいる』、『学び続けている』)という言葉を載せました。その後の院内研修会では『Change』という言葉を掲げました。135年の歴史を持ち、現在の病院に移転してから12年となる当院ですが、長い伝統を大切にしつつ、常に進化し続けるために、さまざまな『Change』を実践する1年にしたいと考えています。今年は10階のNICUを6階に移転して周産期センターとし、2床室を4床室あるいは個室へと、病院の構造改革にも取り組みます。また下半期には第3土曜日の休院にも取り組みます。実業家渋沢栄一の言葉に『夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし、故に幸福を求むる者は夢なかるべからず』とあります。寿泉堂綜合病院が地域の皆様にとっても、地域の開業医の先生方にとっても、そして当院で働く職員にとってもさらに良い病院となるよう、努力していきたいと思います。
 新年度に際し、多くの新しい仲間が加わりました。
 寿泉堂綜合病院をよろしくお願いいたします。

(2023.4. 1 記)

【 病院長ご挨拶アーカイブ 】

寿泉堂綜合病院 基本方針

  • 01

    患者さんの権利・意思を尊重し、ともに歩む医療を実践します

  • 02

    急性期病院として、チーム医療を推進し、安全で質の高い医療を提供します

  • 03

    地域の救急医療体制に協力し、他医療機関と連携して地域医療の向上に努めます

  • 04

    人材育成に力を注ぎ、職員が仕事を通して成長し、医療人としての誇りが持てる組織風土を醸成します

  • 05

    医療を通じた地域貢献を継続するために、
    健全で透明性の高い経営を行います