寿泉堂綜合病院

救急告示病院 地域医療支援病院 基幹型臨床研修病院
日本医療機能評価機構認定病院

法人のご案内

2021.1. 1

年頭のごあいさつ

本年も「寿泉堂グループ」をよろしくお願い申し上げます。

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 あけましておめでとうございます。
 昨年は、コロナに明けコロナに暮れた1年となってしまいました。3月7日に初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された福島県では、11月末に感染者数累計が500名を超え、今なお増加しています。12月2日、英政府がファイザー社の開発したワクチンを承認したことが報じられましたが、一刻も早くパンデミックの収束することを期待したいものです。
 お正月くらいコロナのことを忘れて過ごしたいところですが、今この時も全国の医療機関では、スタッフが緊張感を持って患者さんの検温や問診にあたり、ベッドサイドで懸命に患者さんの命と向かい合っています。私たちの生活は、医療職はじめ「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる人たちの献身的な努力に支えられていることにあらためて思いを至らせ、感謝を忘れず過ごしたいと思います。
 本稿の下欄で寿泉堂綜合病院の金澤院長が、「栄冠は君に輝く」の詩と曲が現在の閉塞感を打ち破ってくれることへの期待を書いていますが、私も同じ思いです。そして私自身は、数多(あまた)ある古関裕而の作品の中で「長崎の鐘」に最も心を打たれます。この曲は長崎医科大学助教授だった永井隆博士が原爆爆心地の近くで被爆し重傷を負い、妻を亡くしながらも被爆者の治療にあたった史実に題を取ったものですが、「こよなく晴れた青空を 悲しと思うせつなさよ」と短調で始まる曲が、後半の「なぐさめ はげまし 長崎の・・・」で長調へと転じるところに、鎮魂の思いが再起への希望・誓いへと変わっていくことを感じてグッときます。
  本年3月、東日本大震災から丸10年という節目を迎えますが、新しいこの1年が、「長崎の鐘」のメロディのように、短調が長調へ転じ、光さす1年となることを祈ってやみません。


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 あけましておめでとうございます。
 この年末年始、皆さんどのようにお過ごしでしょうか。いまだ収束の兆しが見えないコロナ感染症拡大のなか、遠出はおろか外出も控え、自宅で静かに過ごされている方が多いことと存じます。綜合病院は大晦日(木)が内科、元日(金)が内科・外科・小児科の救急当番に当たっており、症状からCOVID-19および季節性インフルエンザを疑う患者さんの来院に備え、発熱患者さんの動線を分け、先に迅速検査を行うことにしています。通常診療日は病院玄関を一箇所に定めて全入館者の体温チェックを徹底、入院患者さんについても入院前、または入院時にコロナ感染の有無を調べ、院内感染予防に努めています。ご家族の病棟内立ち入りもご遠慮いただき、タブレット面会のみに制限しておりますのでご理解・ご協力いただければ幸いです。
 昨年三月から始まったNHK 連続テレビ小説「エール」では、福島県が輩出した作曲家小関祐而の活躍を中心に、県民の心に深く響く場面が多くあったと思います。私個人は、荒れた生活を送り自暴自棄に陥っていた佐藤久志が甲子園球場で「栄冠は君に輝く」を熱唱したシーンに感動を覚えました。力強く白球に賭ける青春を謳うこの曲が、新型コロナによって重苦しい雰囲気に包まれている日本にきっと希望をもたらすものと期待しています。
 「エール」のオープニング映像を撮影した四季の里(福島)は一躍人気スポットとなり、県内外から多くのファンが訪れました。流れる小川と緑あふれる自然林を寿泉堂の年表カレンダーの夏景色に使わせていただきました。滝桜(春)、霊山(秋)、只見雪まつり(冬)の風景とともに皆さんの心の癒しになれば嬉しいかぎりです。
 本年も寿泉堂綜合病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。


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 新年あけましておめでとうございます。
 年明け早々に新型コロナウイルスの話を持ち出すのは、いささか無粋と思われますが感染拡大の抑制につながる一助となればと、以下述べてみます。いわゆる三密の回避は無論のことですが接触感染のリスクの認識には少し希薄のように思われます。医学学術誌ランセットによりますと、物質に付着した新型コロナウイルスの感染力の持続時間は室温22度、湿度65%の下ではティッシュペーパー、印刷紙で3時間。加工木材、布類で2日。ガラス、紙幣で4日。ステンレス、プラスチックは7日で一般に表面が滑らかな物で感染力が持続する傾向にあり、さらに気温、湿度の低下に伴い感染力の時間が延びるとしています。それ故、不特定多数の人が触れるドアのノブ、エレベーターのボタン、照明のスイッチ、共用パソコン、水道の蛇口、浴槽、トイレ等は重点的に消毒すべきです。最後に手指消毒です。最も重要です。アルコールが大変効果的です。日頃から無意識に行えるよう習慣化したいものです。それにしても感染拡大の中でGOTOキャンペーンの勧め、マスク会食を推奨するだけの政府は公衆衛生の責任を国民個々に丸投げしているのではないでしょうか。
 香久山病院では昨年の11月に新しく三崎先生が着任されました。内科(糖尿病)が専門です。先生の希望により在宅患者訪問診療を中心に行っていくことになりました。訪問診療の中味はかなり多岐にわたります。対象となる患者さんは通院困難、あるいは在宅医療を希望される方です。まずは当院地域連携室へご連絡下さい。
 今年も職員一同、一層のサービスの向上に努めてまいります。皆様方のご助言、ご支援をよろしくお願いします。


c_president

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年は、コロナ禍の中で我慢の日常生活でした。そんな中、NHKの朝ドラマ「エール」は、福島市出身の作曲家、古関裕而氏―「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」「六甲おろし」「闘魂こめて」「君の名は」「長崎の鐘」など生涯5000曲あまり作曲―を主人公にしたドラマです。その主題歌「星影のエール」を郡山市の奥羽大学歯学部卒業の4人の歯科医科グループ「GReeeeN」が作詞・作曲、歌唱すべてを手掛けています。ドラマは、コロナ禍で一時中断ありましたが、2020年11月27日エンディングを迎えました。歌詞の一部に「星のみえない日々を超えるたびに互い照らすその意味を知るのでしょう 愛する人よ 親愛なる友よ 遠くまで響くはエール」とあります。コロナ禍の中で市民の皆様はじめ当院の健診、透析に関わるスタッフも感染予防に連日気を使いながら過ごしています。星の見えない日が続きますが少しでも安心な気持ちを持っていただけるよう今年も一年間全力で皆様に向き合ってまいります。心からエールを贈りながら。
 本年も宜しくお願いします。