寿泉堂綜合病院

救急告示病院 地域医療支援病院 基幹型臨床研修病院
日本医療機能評価機構認定病院

法人のご案内

2024.1. 1

年頭のごあいさつ

本年も「寿泉堂グループ」をよろしくお願い申し上げます。

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「連携」を超えて「連帯」へ
 あけましておめでとうございます。
 昨年もロシアのウクライナ侵攻が止むことはなく、イスラエル・パレスチナ闘争では多くの市民が犠牲となりました。あり得ないと分かってはいても、辰年の本年、いずこからか青龍が現れ、世界を覆う暗雲を晴らすことを願うばかりです。
 国内では昨年5月、新型コロナウイルス感染症の「5類」引き下げにともない各地で伝統行事が再開され、行楽地に活気が戻ってきました。郡山でも総鎮守「安積国造神社」の秋期例大祭が4年ぶりに通常開催され、最終日には、「八幡ばやし」と「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声に乗って30基を超える御輿(みこし)が駅前大通りを練り歩きました。私は御輿を先導する高張提灯を掲げて宮入りしましたが、沿道の賑わいにこみあげてくる感情がありました。
 御輿と言えば、1960年代のわが国の人口構造は、10人以上の現役世代(15歳から64歳)が1人の高齢者を支える「御輿型」社会でした。しかし、「団塊の世代」が全員75歳以上の後期高齢者となる2025年には、65歳以上の高齢者の数が3,600万人、人口の30%を占め、現役世代2人で1人の高齢者を支える「騎馬戦」型社会を迎えます。
 超高齢社会の下で生じる社会保障費の増大、高齢者の医療需要増加と現役世代の労働力不足等に対応すべく、国は2025年に必要となる病床数を4つの医療機能(高度急性期、急性期、回復期、慢性期)ごとに推計し、都道府県に対し、地域の医療関係者と協議を行い病床の機能分化を進めるよう求めています。しかしながら、都道府県が主導する「地域医療構想調整会議」では、しばしば総病床数の削減、急性期病床から回復期病床への転換といった「数字合わせ」の要請が前面に出され、日夜、医療圏外からも救急患者等の受け入れに奮闘している現場とはなかなか議論がかみ合いません。
 東日本大震災や新型感染症のパンデミックが発生したときの例を引くまでもなく、不測の事態が起こったときは、病床区分など関係なく地域の医療機関同士、いかに垣根を取り払って総力戦で対応できるかが問われます。今また、郡山市で中核的病院の新築移転計画が動き出しましたが、この機会を捉え、福島県「県中医療圏」の医療提供体制が地域医療の一つの理想像へと近づけるよう、「連携」を超えた強固な「連帯」へ向けた話し合いを深めなくてはいけないと思います。


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龍の如く飛躍の年に
 あけましておめでとうございます。
 今年が皆様にとりまして昨年以上の良い1年になりますことを、心から願っております。
 昨年はWBCでの侍ジャパンの優勝から始まり、なでしこジャパンのワールドカップの準々決勝進出、バスケットボールAKATSUKI JAPAN のワールドカップでの活躍とパリオリンピック出場権の獲得、ラグビーのブレイブ・ブロッサムズの活躍など明るいニュースがありました。つい先日には大谷翔平選手が10年7億ドル(1014億円)でLAドジャースに移籍するニュースもありました。
 一方で、2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は終了の気配すらなく、10月からはイスラエルとパレスチナでも紛争が始まり、世界の平和と経済は混沌としています。国内では昨夏の猛暑、海外ではトルコやモロッコの大地震、ハワイの大火事、リビアの洪水、インドネシアの火山の噴火と全世界的に異常気象、天変地異が起きており、様々な意味で不安定な世界情勢といえます。
 昨年の寿泉堂綜合病院は、COVID-19の余韻や医師の異動や退職といった人員不足のなか、前年を大きく超える救急患者さんを受け入れた1年となりました。10月からは第3土曜日の休診が始まり、サイバーテロ対策に院内ネットワーク環境の更新を行いました。10階のNICUの6階への移設工事も順調に進行しております。今年はいよいよ医師の働き方改革が始まります。さらに今年は診療報酬改定の年でもあり、我々の経営戦略にも大きく影響しそうです。
 病院にとってスタッフはエンジンであり、エネルギーでもあります。引き続きスタッフの確保と質の向上を目指し、患者さんの診療に貢献していくことで、寿泉堂綜合病院が地域の皆様から選ばれる病院、職員が働き続けたいと愛着がある病院となるように、微力ながら尽くしていきたいと考えています。
 令和6年は干支の「甲辰」、十二支では「辰年」です。古代中国で「辰=龍」は、四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)のひとつで、なき声で嵐や雷雲を呼び、竜巻となって昇天し、飛翔します。寿泉堂綜合病院が「龍の如く」飛躍する年にしたいと考えています。
 本年も寿泉堂綜合病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。


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患者さん第一を目指して
 新年あけましておめでとうございます。
 今回は担当編集委員より「新年の目標」について記載するよう依頼がありました。当財団の広報誌に掲載されること、また小生の立場を考えれば、当財団の理念である「患者さん第一」、「地域に信頼される病院」づくりを継続的に目指していくことが目標ということになるでしょう。この目標達成のための手段として当院は平成13年にISO9001(品質・顧客重視)と日本医療機能評価機構による病院機能評価の認定を取得、平成14年にはISO14001(環境)の認定、令和4年にはSDGsの認証を受けました。
 本文ではまずISO9001について簡単に説明します。ISO(国際標準化機構)は世界各国にある国家標準化団体で構成された非政府組織で1947年に設立されました。国家間の共通な規格は医療、工業製品、食品安全、農業、技術など、ほぼ全ての分野に網羅されています。たとえば工業製品であるネジ1本であってもその形態、成分等が同一であることを要求しています。また医療のリスク管理の一番目の規格には外部・内部の脅威があります。たとえばコロナの流行そのものが外部、院内感染が発生すれば内部の脅威となります。私共職員は常にウイルスの流行の動勢を注視し、病院を出入りする患者さんの動線をチェックしながら日々対応におわれているところです。この一連の行動が「患者さん第一」「地域に信頼される病院」づくりで、目標でもあります。


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フクワライ『福、笑い』笑顔で対応します
 フクワライ(福笑い)とは、お正月に遊ばれる日本の伝統的なお金のかからない遊びで、変な顔を表す言葉としても使われています。子供の頃に遊んだ記憶がある方も多いのではないでしょうか?
 阿亀(オカメ)や阿多福(オタフク)などの顔面の輪郭を描いた紙に目隠しして目、口、鼻、眉の部分を置いていき、目隠しを取ってできた変な顔を見てみんなで大笑いするという単純な遊びです。
 そのフクワライ(福笑い)と同じ名称のお米、『福、笑い』をご存知でしょうか?
 全国屈指の米どころである福島県が、新しい美味しさを追求し、なんと14年もの年月をかけて誕生したブランド米です。令和3年より選び抜かれた生産者だけが栽培しています。暑さに強く大粒で、香りが立ち、強い甘みを持つやさしい味わいが特長です。
 昨年は猛暑のためお米の出来が悪くササニシキは二等米になっていますが、『福、笑い』は一等米に認定されました。
 今までのお米は
 ・コシヒカリ 甘くて粘りがある
 ・つや姫   外が硬く、内が軟らかい
 ・ゆめぴりか もっちり感あり
 ・ササニシキ さっぱり系に分類されている
 という特徴でしたが、
 ・福、笑い  味に甘みがあり優しい味わい
 と言われています。私はこの銘柄を応援していきたいと思います。そんなお米のネーミングにあやかり今年も職員一同、明るい笑顔を忘れずに対応してまいります。
  本年も宜しくお願いいたします。