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院長挨拶

院長のご挨拶

自分や自分の家族もかかりたい病院を目指して

5大疾病とは、厚生労働省が、今後増加が予測される、あるいは、既に罹患者が多く対策が急がれる疾患に対して重点的に取り組むことを宣言したものですが、平成25年度からの医療計画に、従来の癌、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の4大疾患に精神疾患が追加されました。その背景には、自殺既遂者が、平成23年度まで15年連続して3万人を越えたこと、このうちの約70%は、うつ病をはじめとする精神疾患の可能性が高いと考えられることがあげられます。さらに世界一の速度で進行している日本の高齢化社会に伴い、介護保険の対象となる65才以上の人口が増加し、認知症になる方が増えている現実があります。かつて呉秀三は精神疾患の患者さんについて、病気になった不幸、および対策の遅れたこの国に生まれた不幸を訴え、精神疾患が病院ですら治療されていない事態の改善を求めました。さすがにその当時とは異なり、現在では病院にかかることは、もはやタブーではなくなりつつありますが、先進国の中ではワーストクラスの平均在院日数の長さが示す入院主体の治療といった社会復帰対策の遅れが指摘されております。

寿泉堂松南病院は、3.11の東日本大震災のため病棟の77%が使用不能となりました。その後、平成24年11月に新病棟が完成し新たなスタートをきることができました。入院治療は前述のようにあくまでも精神科治療の一端ではありますが、ハードウエアとしては最高の環境を整えることができたと自負しております。精神疾患は、5大疾病に挙げられる他の疾患と同様にいまや誰もがかかりうる疾患であり特別な病気ではありません。言い換えれば、自分や自分たちの家族が罹患する可能性が当然ながらあるとも言えます。私たちはこのことを肝に銘じ、誰もが自信を持って選択できるような病院づくりを目指していきたいと考えております。