2011.5.28
(社)日本医療福祉建築協会による病院被災調査が行われました
3月11日に発生した大地震により当法人の経営する各施設にも相当の被害がありましたが、地震による建物の被害状況を調査し、今後の医療施設の建築・設計と運営の参考とするために、(社)日本医療福祉建築協会(JIHa)の調査団が寿泉堂綜合病院並びに関連施設を訪問し、建物の被災状況調査を行いました。
(社)日本医療福祉建築協会は、"医療施設・福祉施設及び保健施設の建築の水準向上に寄与すること"を目的とし、全国の病院・施設の建築に関する調査及び研究、講演会等を実施しています。今回の調査は、5月26日と27日の2日間にわたって行われ、同協会の会長である河口 豊先生(滋慶医療科学大学院大学教授)、一般社団法人日本医療福祉設備協会会長 大道 久先生(社会保険横浜中央病院院長)をはじめとする4名が寿泉堂綜合病院(旧病院含む)と寿泉堂香久山病院、寿泉堂松南病院、さらに当法人以外にも太田西ノ内病院、星総合病院、町立三春病院等を訪れ、被害の実態と震災発生時の対応等について聞き取りと建物・外構等の実地調査を実施しました。
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建物の外壁、外構を調査(寿泉堂綜合病院) |
病院内部の被害状況確認(旧寿泉堂綜合病院) |
今回の地震で特に被害の大きかった寿泉堂香久山病院、寿泉堂松南病院では、 柱の損壊や外壁の亀裂・脱落、断水と停電などにより、一時的に医療機関としての機能が一部損なわれたことから、今回の調査結果が、今後の医療施設の復興計画や将来の施設計画へと活かされることを期待します。