あけましておめでとうございます。 昨今「ビッグデータ」という言葉がマスコミを賑わせています。 医療界でも岐阜医大病院では再手術の原因をデータ化し3割減少させたとの報告がされています。H30年 7月腎疾患対策検討会報告書 ~腎疾患対策の更なる推進を目指して~ が厚労省より出されました。内容は2028年までに1年間の新しい透析患者さんを35,000人以下にする。そのためには慢性腎臓病(CKD)の重症化予防とそれに伴う心疾患、脳疾患の発症を抑えること。更に生活習慣病に由来する特に糖尿病による腎臓病を減らすことが重要と記載されています。 日本透析医学会では透析療法が始まった1968年より透析患者数、導入数、死亡数、透析に至った腎臓病の原因、死亡など毎年12月31日現在の情報を日本各地の透析施設より情報(データ)を集めています。1968年には215人、2016年には329,609人と増加しています。2016年新しく透析を始めた方が39,344人、そのうち糖尿病が原因で透析が必要になった方は16,103人います。透析になる患者さんには糖尿病慢性腎臓病(CKD)という概念を導入し今まで以上に腎疾患を早期に発見、持続的に治療が必要です。そのために健診のデータ、診療を受けたデータより患者さんを腎臓専門医に紹介するシステムを構築し既に福島市は動き始めています。 健診センターでは個人の今までのデータ管理、異常時の早期専門医受診を勧めています。 透析センターでは透析を受ける患者さんの状態を何十年にも渡り管理し20年以上の方が20名いらっしゃいます。より快適な日常生活を過ごすために当スタッフが今後も亥年にちなみ全力で邁進してまいります。 今年も宜しくお願いします。
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