[診療科紹介]
産婦人科
当科の概要
病院発足当初より、周産期医療を中心に地域に貢献してまいりました。県中地区医療圏での女性生殖系シェアは43.5%(平成27年度)で、患者さんを中心と考え、患者さんから愛されている病院です。地域医療支援病院として、かかりつけ医である診療所の先生方との連携を密にとり、ハイリスク妊婦管理においては病病連携のもと、患者さんの視点に立った医療を提供しています。『温(オン)・デマンド』(個々の患者さんの要求に合わせ、心のこもった最適な相互対応)を心がけて診療いたします。
当科の診療内容
外来診療
完全予約制ですが、妊娠された方や救急患者さんはいつでも診察を受け付けています。紹介状をお持ちの方は予約センターでその旨をお知らせください。紹介枠での診察にて待ち時間の短縮に努めています。 平成29年7月より、待合室にWifi環境を整えました。今後ホームページにおいて入院診療計画書、手術説明書などのダウンロード、手術動画配信(待合室モニター)などを予定しています。
産科診療
女性診療病棟は6階にあります。病床数は44床(内新生児6床)です。個室14床は機能性と快適性を備えた女性に優しい病床空間を提供しています。周産期医療協力施設としてハイリスク妊婦を受け入れる一方で、セミオープンシステムのもと、診療所の先生方からのローリスク妊婦の受け入れにも対応し、幅広い周産期管理を行っています。 令和3年4月現在、助産師は26名在籍し、助産実践能力習熟段階クリニカルラダーレベルⅢを取得したアドバンス助産師7名が中心となり、より良いお産の実践と母児同室での母乳育児を推進サポートします。 当院では助産システムを稼働させており、医師との連携のもと、安全・安心・快適・満足とやや欲張りな目標を掲げ、妊婦健診から分娩、産褥母乳外来まで、助産師が主体的に係わり、『おかあさんにやさしいお産』を目指しています。
婦人科診療
当該病棟は主として10階および6階(女性診療病棟)病棟です。低侵襲性で整容性に優れた内視鏡手術が主体です。内視鏡認定研修施設でもあり福島医大病院をはじめ、多くの先生方と連携をとり、スキルアップに研鑽しています。良性疾患は妊孕性、根治性、整容性も含め、個々の患者さんによって、様々な選択肢があります。子宮筋腫や子宮腺筋症に伴う過多月経の治療に対しては子宮摘出術と比較してより安全で侵襲の小さいMEA:マイクロ波子宮内膜アブレ-ションも選択可能です。骨盤臓器脱は膀胱や子宮、直腸などが下垂してくる疾患です。頻尿や失禁といった下部尿路症状も併発します。当院では腹腔鏡下仙骨膣固定術をはじめ、膣式メッシュつり上げ術も合わせ、骨盤臓器脱に関して、年齢や症状に合わせた幅広い手術治療を選択していただけます。また最近では福島県立医科大学附属病院の先生方の協力のもと、婦人科癌の治療も積極的に行っております。
子宮内膜症は月経痛や過多月経などの症状を示し、日常生活を憂うつにさせるだけでなく、挙児希望の女性も悩ませます。妊孕性重視の手術治療選択、とにかく痛みからの解放を目指す根治手術選択にも対応します。尿管や腸管などに発症する希少部位子宮内膜症も経験しています。泌尿器科、外科医師とのコラボ手術で内視鏡手術による低侵襲性手術の提供が可能です。患者さんのニーズとライフ・ステージに合わせた治療を常に念頭において診療計画を提供していきます。
県外からの里帰り出産について
- ・経過良好であれば妊娠32週~34週頃に受診してください。
- ・受診予定の1週間以上前には福島県内に戻ってきていただき、熱や咳などの症状がないことをご確認の上、ご来院お願いします。
- ・現在おかかりになっている医療機関で当院宛てに紹介状を書いていただきます。
事前に当院までFAXを送っていただくようお伝えください。 - ・紹介状ができましたら、当院の予約センターにてご予約をお取りください。
完全予約制になっております。予約は受診日の3ヶ月前から可能です。お早めにご連絡お願い致します。
●受診の際の持ち物
- ・紹介状
- ・母子手帳
- ・妊婦健診の受診券(当院での使用が可能かお住まいの市町村へお問い合わせください)
- ・保険証
- ・当院の診察券(当院受診歴のある方のみ)
医師より早期の受診を勧められている方、上記についてご不明な点や疑問点がございましたら、当院の産科外来まで直接お電話にてお問い合わせください。
骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術のため、当院に入院された患者さんの情報を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
令和5年度診療成績
●産科
分娩件数:459件(内帝王切開:199件)
●婦人科
手術件数:544件
良性腫瘍手術(366件) | 子宮鏡手術(38件) | 骨盤臓器脱手術(62件) | |||
子宮全摘術(腹腔鏡) | 131件 | 筋腫核出術 | 18件 | 仙骨腟固定術(腹腔鏡) | 14件 |
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子宮全摘術(開腹術) | 21件 | 内膜ポリープ切除術 | 16件 | 子宮脱手術(腟閉鎖術) | 7件 |
子宮全摘術(vNOTES) | 2件 | 子宮内膜アブレーション | 3件 | 子宮脱手術(吊り上げメッシュ法) | 33件 |
筋腫核出術 | 62件 | 子宮脱手術(後腟会陰形成術) | 3件 | ||
嚢腫摘出術 | 123件 | マンチェスター手術 | 1件 | ||
卵管切除術 | 8件 | 断端拳上術(vNOTES) | 4件 | ||
卵巣開孔術 | 3件 |
悪性腫瘍手術(21件) | |
子宮頸がん | 2件 |
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子宮体がん(開腹) | 3件 |
子宮体がん(腹腔鏡) | 10件 |
卵巣がん | 6件 |
当科の特徴
産科
平成21年10月より助産システムを稼働させています。妊婦健診から分娩、産褥母乳外来まで、助産師が主体的に係わり、『おかあさんにやさしいお産』を目指しています。医師との連携のもと、安全・安心・快適・満足とやや欲張りな目標を掲げています。母児同室で母乳育児も推奨、サポートします。院内助産、フリースタイルの受付も開始しました。
婦人科
良性疾患は妊孕性、根治性、整容性も含め、個々の患者さんによって、様々な選択肢があります。平成25年度より、子宮摘出術と比較してより安全で侵襲の小さいMEA:マイクロ波子宮内膜アブレ-ションを導入しました。患者さんのニーズとライフ・ステージに合わせた治療を常に念頭において診療計画を提供していきたいと思っています。
外来担当医表
時間 | 診療科目 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 |
婦人科 |
鈴木博志 (紹介状持参/予約制) 担当医 |
鈴木和夫 (紹介状持参/予約制) 担当医 |
小島 (紹介状持参/予約制) 担当医 |
齋藤 (紹介状持参/予約制) 担当医 |
鈴木博志 (紹介状持参/予約制) 担当医 |
|
本田 (女性ヘルスケア外来) |
鈴木りか
(女性ヘルスケア外来) |
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産科 |
妊婦健診(担当医/助産師) (予約制) |
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午後 | 産科 |
助産師 (産褥健診/予約制) |
助産師 (産褥健診/予約制) |
助産師 (産褥健診/予約制) |
助産師 (産褥健診/予約制) |
※2023年10月より毎月第3土曜日は休診となります。
[休診・変更のお知らせ]
医師紹介
すずき ひろし
鈴木 博志
産婦人科主任部長、病床管理室長
院長補佐、地域連携室室長
福島県立医科大学 臨床教授
福島県立医科大学(昭和62年卒)
得意分野・専門 |
産婦人科内視鏡下手術、骨盤臓器脱手術、周産期、胎児超音波診断 |
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所属学会 |
日本産科婦人科学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本内視鏡外科学会、日本婦人科腫瘍学会、日本骨盤臓器脱手術学会、日本女性骨盤底医学会、日本女性医学学会 |
博士号・認定等 |
医学博士、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本産科婦人科学会指導医、日本産科婦人科内視鏡技術認定医、福島県産婦人科医会 常任理事 |
経 歴
昭和62年 | 4月 | 福島県立医科大学 産婦人科 |
昭和62年 | 9月 | 公立総合藤田病院 産婦人科 |
平成元年 | 9月 | 福島県立医科大学 産婦人科 |
平成5年 | 9月 | 総合会津中央病院 産婦人科 |
平成6年 | 9月 | 滋久会谷病院 産婦人科 |
平成8年 | 2月 | 寿泉堂綜合病院 産婦人科着任 |
すずき りか
鈴木 りか
女性ヘルスケアセンター長
臨床遺伝科部長
福島県立医科大学(昭和61年卒)
Message メッセージ
得意分野・専門 |
周産期医学、臨床遺伝学、ウロギネコロジー |
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所属学会 |
日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本婦人科内視鏡学会、日本女性骨盤底学会、日本骨盤臓器脱手術学会、日本遺伝カウンセリング学会、日本人類遺伝学会 |
博士号・認定等 |
医学博士、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本産科婦人科学会指導医、日本周産期・新生児医学会指導医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医、母体保護法指定医 |
経 歴
昭和61年 | 3月 | 福島県立医科大学 卒業 |
昭和61年 | 4月 | 福島県立医科大学 産婦人科学講座入局 |
平成3年 | 10月 | 日本産科婦人科学会専門医取得 |
平成6年 | 3月 | 学位取得 |
平成10年 | 8月 | 公立岩瀬病院 産婦人科部長 |
平成16年 | 4月 | 国立病院機構福島病院 産婦人科部長 |
平成21年 | 9月 | 大原綜合病院 産婦人科主任部長 |
令和4年 | 4月 | 寿泉堂綜合病院 産婦人科着任 |
すずき かずお
鈴木 和夫
産科部長
福島県立医科大学(平成元年卒)
得意分野・専門 |
不妊症、性感染症 |
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所属学会 |
日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本受精着床学会、哺乳動物卵子学会、性感染症学会 |
博士号・認定等 |
医学博士、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医 |
経 歴
平成元年 | 3月 | 福島県立医科大学 卒業 |
平成元年 | 5月 | 福島県立医科大学 産婦人科 |
平成元年 | 9月 | 総合会津中央病院 産婦人科 |
平成4年 | 9月 | 福島県立医科大学 産婦人科(ハワイ大学生殖生物学講座留学) |
平成8年 | 11月 | 福島県立医科大学 産婦人科 |
平成9年 | 9月 | 坂下厚生総合病院 産婦人科 |
平成12年 | 7月 | 寿泉堂綜合病院 産婦人科着任 |
さいとう ふみこ
齋藤 史子
産科副部長
福島県立医科大学(平成19年卒)
Message メッセージ
どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野・専門 |
周産期 |
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所属学会 |
日本産科婦人科学会、日本周産期新生児学会、日本生殖医学会 |
博士号・認定等 |
日本婦人科学会認定産婦人科専門医 |
経 歴
平成19年 | 3月 | 福島県立医科大学 卒業 |
平成19年 | 4月 | 白河厚生総合病院 初期研修医 |
平成21年 | 4月 | 福島県立医科大学 産科婦人科学講座 |
平成21年 | 10月 | 会津中央病院 産婦人科 |
平成22年 | 10月 | 南相馬市立総合病院 産婦人科 |
平成23年 | 2月 | 竹田総合病院 産婦人科 |
平成23年 | 10月 | 福島県立医科大学 産科婦人科学講座 |
平成27年 | 1月 | 白河厚生総合病院 産婦人科 |
平成29年 | 4月 | 福島県立医科大学 産科婦人科学講座 |
平成31年 | 1月 | 竹田総合病院 産婦人科 |
令和6年 | 4月 | 寿泉堂綜合病院 産婦人科着任 |
こじま まなぶ
小島 学
婦人科副部長
福島県立医科大学(平成20年卒)
Message メッセージ
得意分野・専門 |
産婦人科一般、婦人科腫瘍 |
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所属学会 |
日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本婦人科腫瘍学会、日本周産期新生児医学会、日本女性医学会、日本女性骨盤底医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本ロボット外科学会 |
博士号・認定等 |
医学博士、日本産科婦人科学会認定産婦⼈科専⾨医・指導医、日本婦人科腫瘍学会認定婦⼈科腫瘍専⾨医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、がん治療認定医 |
経 歴
平成20年 | 3月 | 福島県立医科大学 医学部卒業 |
平成20年 | 4月 | 寿泉堂綜合病院 初期研修医 |
平成22年 | 4月 | 福島県立医科大学 産科婦人科学講座 |
平成22年 | 10月 | 福島赤十字病院 産婦人科 |
平成23年 | 10月 | 白河厚生総合病院 産婦人科 |
平成24年 | 10月 | 会津中央病院 産婦人科 |
平成25年 | 10月 | 福島県立医科大学 産婦人科 |
令和元年 | 10月 | 福島赤十字病院 産婦人科 |
令和2年 | 4月 | 竹田綜合病院 産婦人科 |
令和4年 | 4月 | 福島県立医科大学 産科婦人科学講座 |
令和6年 | 4月 | 寿泉堂綜合病院 産婦人科着任 |
いなづき あかり
稻月 あかり
福島県立医科大学(令和4年卒)
Message メッセージ
得意分野・専門 |
産婦人科一般 |
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所属学会 |
日本産科婦人科学会 |
経 歴
令和4年 | 3月 | 福島県立医科大学 卒業 |
令和4年 | 4月 | 福島赤十字病院 初期臨床研修医 |
令和6年 | 4月 | 福島県立医科大学 産科婦人科学講座 |
令和6年 | 10月 | 寿泉堂綜合病院 産婦人科着任 |